敬愛する師匠が亡くなりました。
つむじのこころに残っているのは、いくらかの無気力です。
生み出される言葉は、圧倒的で鋭く、そして、やわらかく光のように静かでした。
戦後の新しい文壇を築いた女性の一人です。
言葉を知らないつむじに、天地の摂理を説くごとく様々なものを与えて下さいました。
なかなかお会いすることも叶いませんでしたが、それでも拙い作品を評価して頂いたこともありました。
つむじが言葉を紡ごうとするとき、師匠はこの身の中にいて下さるのでしょう。
ぬるま湯のような悲しさがこの目を塞ぎに来るので、今は目を閉じています。
どうぞ、安らかに。
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